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大家さんからのお願い
 不動産屋が尋ねたとき、夫婦はラーメンを食べていた。

 「あら・・、何でしょう・・・」 ラーメンの息がかかった。

 「お知らせしたい事がありまして・・・、大家さんからの

  お願いでして、・・・ゴキブリ・・出ました・・・?」

 「ゴキブリ・・イヤ・・」 年老いたブルドックのような

  顔が、歯にかかったラーメンを吸い取り、言った。

 「もしもですね、殺す場合ですね、叩き殺すのでなく、包んで

  殺して欲しいとの事で、・・・ハイ・・」 汗を拭いた。

 女は、オヤジの金の時計を見た。

 男は、女のでかい尻を見た。

 ゴキブリは、台所からラーメンを見ていた。
 
 
  



  

  

 
【2007/04/15 11:56 】 | 小説 | コメント(2) | トラックバック(0)
引越し
 引越し屋さんは、ドアを静かに閉めた。ダンボール箱の山を見て、

 女はいやな顔をした。

 「何から開けようかな?」男は箱に近づいた。

 「開けるんじゃない!!」怒鳴った。

 男はビックとして後ろにちょっとよろけた。

 「おまえが触ると、ゴチャゴチャになって分からなく

  なるから、近づくんじゃない!!」

 「はい」弱く息を吐いた。

 女は大きな欠伸をすると、エプロンを丸めて枕代わりにして

 眠った。男はヒモを静かに解き、あつでの本を一冊取り出し

 枕にして眠った。台所から出て来たゴキブリは、部屋の中を

 グルグル探検し、新しい住人の顔をしばらく眺めて、台所の

 隅に消えた。

【2007/04/14 22:27 】 | 小説 | コメント(2) | トラックバック(0)
古いアパート
 そのアパートは裏通りにあった。どぶ板があちこち抜け落ちている。
 
 築30年てとこか? 一階が居酒屋で二、三階がアパートになって

 いる。

 「301です・・・・」古い畳の臭いがプ~ん。

 ガラス戸を開けると同時に四郎は空気を・・・。

 「ゴキブリの臭いがするわ!!」顔をしかめて女が言った。

 「清掃会社にたのんで、掃除のほうは・・・、ただ雨が続けて

 降ったもので・・・」

 
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世にも不思議な物語

【2006/12/01 22:35 】 | まんが | コメント(2) | トラックバック(0)
ダメ亭主、つつみ荘に住む。
 不動産屋のオヤジ、四朗はケーキの残りを蟻にあげていた。 

 ガラガラとガラス戸が開くと、ヒョロットした頭の毛の薄く

 なった、気の弱そうな男が立っていた。50歳手前か?
 
 その後ろにボテッとしたカエルのようなおばちゃんが立って

 いた。
 
 「表に張ってある・・・3LDKで4万のアパート・・」

 「ありがとうございます。ご案内します。車ですか?」

 「いえ・・・」

 「近くですから歩いていきましょう。」
 
   
 
   

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大金持ち
【2006/11/21 19:25 】 | 未分類 | コメント(2) | トラックバック(0)
約束
約束、時間。
約束、時間。

【2006/06/05 20:19 】 | まんが | コメント(2) | トラックバック(0)
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